ほとんどの日本人は、「沈黙は金」ということわざを耳にしたことがあるだろう。
ご存知の通り、「雄弁よりも沈黙の方が勝る」という意味だ。
この言葉は、イギリスの評論家兼歴史家であるカーライルの本に残されたもので、正しくは「雄弁は銀、沈黙は金」という。
日本にはもともと、言葉にしなくても伝わるのがスマートだという考え方がある。
「以心伝心」「ツーといえばカー」などというように、言葉にならない気持ちを読み取るテクニックが重要視されていた。
「沈黙は金」というフレーズはこの風土に合ったのか、次第に日本全国に広まっていったようである。
しかし、”言わなくても通じる”などという便利な世界は、日本以外には存在しない。
フランスでは「沈黙は同意」と言われている。
アメリカでは「沈黙は無能」とさえ言われている。
積極的に話をしないということは、その能力がないとみなされるわけだ。
また、日本人のあいまいな微笑みも、ときに外国人に気味悪がられることがあるようだ。
日本人の微笑には「察してくれ」と相手に要求するニュアンスがあるが、文化の違う国に生まれ育った人々には、そんな気持ちは伝わらない。
自分が何を考えているかは、言葉にしなければ伝わらないのである。
タイトル:世界トンデモ常識
編者:トンデモ常識研究班
出版社:彩図社
出版年:2007
ページ:180~181

Keigo wrote about how the idea that "silence is golden" is important in Japan. The book he referred to said that in France silence represents consent, while in the U.S. it signifies incompetence.
返信削除I wonder about the idea that Japanese people don't need language to understand each other. Silence may be golden but I wonder if silence merely allows people to imagine that they understand each other when they really may not.